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新刊「生理を仕事にする。」クラファンを始めました

アジュマブックスでは6月に「生理を仕事にする。」を出版します。これは、台湾で生理用品の会社を起業した女性3人による手記です。


台湾は、いわゆる「ジェンダーギャップ比較」の国際順位にこそ登場していませんが、実はアジアで最も男女平等が進んでいると言われています。特に「フェムテック」という分野では、明かにアジア圏でダントツに先をいっている。月経カップや月経ディスクをアジアで最初につくったのは台湾。アジア初の吸水ショーツをつくり、日本にブームを巻き起こしたのも、台湾の女性たちです。その中心にいるのが、30代、40代の女性たち。小さな会社で独立の資本で頑張っている女性たちです。


3月20日の週に私は台湾を旅したのですが、台湾がこの10年で大きく変わったのを実感します。台湾#MeTooの力、台湾フェミニズムの力が、女性たちの発言権を拡大し、そして生理を完全に「ふつうのこと」にしたのだと思います。


例えば「生理博物館」。女性の身体を知り、生理がある故に女性たちが虐げられてきた歴史を残し、未来の希望を描く場です。古い市場の一角に敢えて創られた博物館には昔から市場に通い続けている高齢の女性たちも集まりやすく、世代を超えた女性たちが話し合える場になっているのもシスターフッドで美しいのです。



台湾生理の本は、台湾で初めて自分たちの手でタンポンをつくり、アジア初の月経カップをつくり、アジア初の月経ディスクを開発してきた台湾生理革命の母と呼ばれているヴァネッサと、アジア初の吸水ショーツをつくり、日本と台湾で10万枚発売し、日本の吸水ショーツブームをまきおこしたムーンパンツの創業者のユアンイーとフィオナ三人の著者が、台湾の生理革命の記録を残すために記した本です。




台湾のフェムテック業界を牽引する重要な3人が「生理を仕事にする。」とはどういうことか。男性主体のビジネス界、生理用品をつくるのは男、広告を考えるのも男、買うのだけ女、、、という世界で、どのようにビジネス界を変え、そして人々の意識を変え、社会を変えていったのか・・・。その物語はきっと、日本に暮らす私たちにも大きなヒントを与えてくれるものになったと思います。女性のためになるような仕事をしたいそんな女性たちに読んでいただきたい本になりました。


この本を出版するにあたって皆さまの応援をぜひいただきたく、クラファンをスタートしました。できるだけ価格を下げて中学生や高校生に読んでいただきたいという思いです。同じ時代を生きている台湾の女性たちがどんな未来をみているのか、どんな風に現実を変えてきたのか。そんなことを話すことで、私たちの社会を変える1つのきっかけにしたいのです。どうぞ応援をよろしくお願いいたします!


クラファンのページはコチラです!https://camp-fire.jp/projects/view/738864


また今回の本の出版を記念してイベントを行います。台湾在住のノンフィクションライターで、貴重な発信をしてくださっている近藤弥生子さんと北原みのりのトークイベント(5月28日19時〜)、吸水ショーツを開発したフィオナを招いたリアルイベント(6月15日14時〜)。詳細は随時SNSや本サイトでお知らせいたします。


皆さまの応援をお待ちしています。


アジュマブックス

北原みのり

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